夫や妻、子供、親など…家族がうつ病になったら心配ですよね。ですがうつ病になるのはたまたまではなく、なるべくしてなっています。
本人が「自分はうつ病かもしれない」と訴えてくることもあります。そのサインを見逃さないでください。
普段、気丈に振る舞っている人ほど最後のSOSとして弱音を吐きます。
家族からしてみればある日いきなり弱音を吐いているように見えて、それが最後のSOSだと気づかないことがあります。一緒に暮らしていればSOSサインをキャッチしやすいですが、一緒に暮らしていない場合は、弱音を吐かれたときは事態を重くとらえたほうがよいでしょう。
家族がうつ病になったら、まずは原因を考えましょう。うつ病の原因はひとつではありません。
うつ病になるのは【外的要因】と【内的要因】が合わさったときです。
内的要因は性格によるものなので本人が治療しようと思う意識が重要ですが、外的要因は環境によるものなので、家族の力で助けることができます。
外的要因には以下のような内容があります。
もしあなたの家族が上記のような症状があったら、以下のような内容を実行してください。
相手を保護してあげることが得策です。
こまめに電話をしたり相手を気遣うのもよいですが、 うつ病になる人は「他人に心配をかけたくない」気持ちが強いため、あまり心配しているそぶりを見せるとプレッシャーを与えてしまいます。
相手を保護するときは、電話や声掛けなどの中途半端な対応ではなく、一緒に暮らしたり、仕事を辞めさせるなど、思い切った対策が好ましいです。
とくに10代や20代の若い世代の人は、自分が置かれた環境がすべてになりがちです。自ら環境を変えるところまで思考がまわらず、いまいる場所にしがみついてしまいます。
こうした環境にいる人は注意です。学生や、社会人1年目、転職したての会社、特殊な業界で世界が狭い、などの環境にいる人は、本人が何と言おうと家族が強制的に環境を変えさせる方法がよいでしょう。
家族の言葉が追い打ちをかけるケースが多いです。SOSサインを送る人に対して、そんなの大したことじゃない、と軽くあしらってしまうケースがあります。
また、うつ病患者の家族が心配不安症だと最悪な結果を招きます。
たとえば、一緒に暮らしている夫がうつ病になった場合、妻は生活費のことばかり考えて、
やめたらどうやって生きていくの?
私たちはどうなるの?
と不安をあおってしまうのです。
妻は不安心配症だからそういってしまうのですが、それでは追い打ちをかけてしまうのです。金銭的に問題があるなら妻も働いたり、公的機関に助けを求めるなどの行動力がほしいところです。ただ相手を責め立てるだけではふたりで共倒れになるでしょう。
うつ病になる人は神経がヘトヘトに疲れているのです。
責め立てるのではなく、心の疲れを癒す方向へ話をもっていきましょう。
私だって疲れてるんだから!
と言ってはいけません。あなたの家族はあなた以上に疲れているから死を考えてしまうのです。大切な家族の精神を削りあってどうするのですか?
傷つけあうのではなく、癒し合う関係を目指しましょう。
言葉がとても大切です。不安をあおったり、発破をかけるような言葉ではなく、疲れを癒す言葉を積極的にかけていきましょう。
うつの症状がみられる家族には、まず温泉やマッサージにいってもらいましょう。
そんなの行ってる時間がない!
なんて声をかけてしまうなら、あなたは戦ってばかりで生きる目的を見失っている人です。生きるために戦うのではありません。楽しく生きるために仕事があるのです。
強引にでも時間を作ってください。そして神経痛に効く温泉に入ったり、マッサージで直接神経をほぐすことが一番効果的です。
また、以下の内容はおすすめできません。
これらはむしろ、
神経を疲れさせてしまいます。
とくにゲームはまったく身体を動かさないので身体が凝り固まり、さらにうつ病を進行させます。
おしゃべりも一見楽しく会話しているように感じますが、実際は人に気を使うばかりで心が回復していないのです。一時的にスッキリしても、数時間後には最初よりぐったりしてしまうでしょう。
外的要因が整ったら、あとは内的要因を治療していきます。
内的要因は性格を修正することです。いくら外的要因を治したところで、内的要因が治っていなければ何度も同じことを繰り返します。
これはうつ病になった患者本人が取り組むことですので、家族が訴えてもなかなか改善しないかもしれません。できればうつ病になっているご家族にこのサイトを見せてあげてください。