あなたはすでに精神科にかかっていますか?精神科にいった方は、その後どうですか?悪化したか、まったく変わりないのではないですか?
たしかに、うつ病が初期の人は、精神科に行って話をしただけですこし気持ちが楽になるでしょう。
うつにとって話をすることはとても効果的な方法であるし、うつ病患者の負のエネルギーを精神科医が吸収してくれているからです。
これは優良な精神科医に会うことができて、話を親身に聞いてくれた場合にだけ、効果を発揮するでしょう。
ですが、ほとんどの精神科医たちは、患者の悩みの深い部分まで入ってきません。
ただ患者の訴える内容や、顔の表情を読み取り、うつ病の重度軽度をはかっているだけです。そして程度がわかれば、それに合った薬を処方するだけです。
そしてせいぜい「無理しないで」といって慰めるくらいでしょう。
これでは意味がありませんし、まったく改善しないのです。
患者に親身になってくれる医者もいますが、ひとりひとりの悩みに深く入り込んでいると、医者の精神状態がやられてしまいます。負のエネルギーとはそういうものです。
医者たちはそれをわかっているからこそ、患者に対して、あくまで病人として接して区切りをつけ、一定の距離以上に近づかないようにして、たんたんと薬を出すだけなのです。
ある意味、親身になってくれる精神科医は、毎日負のパワーに接しているため医者として長続きしにくいでしょう。いい医者ほど、早くつぶれてしまうはずです。
そのため、精神科医はどこか他人行儀で距離を感じさせます。そんな医者の態度に悲しくなり、精神科に通わなくなってしまった人も多いのではないでしょうか。
うつ病患者は、処方された薬しか頼りにできなくなり、薬を飲みはじめます。
薬はある程度、精神をコントロールする効果がありますが、これらの薬はあくまで脳神経細胞の緊張をやわらげたり、活発にするものですので、根本的な解決にはなっていないのです。
だから、薬の効果が切れるとふたたび精神不安定になります。
アップダウンを繰り返すうち、ちょっとした負の感情にも耐えられなくなり、さらに弱い人間になってしまうのです。
そのため、さらに強い薬を飲むようになったり、薬を飲む頻度があがります。
必然的に薬を飲む回数を増やすほど、感情の上下が激しくなるため、ますます精神不安定になってしまいます。
そして薬物依存症になったり、ますます頭がおかしくなっていくのです。
人間の精神とは「心」です。
心とは「感じるもの」であり、自由な幅広さを持った意思なのです。
そんな複雑な人間の心を、薬の力でコントロールしようだなんて不可能なのです。
なぜならあなたはロボットではないからです。ちょっとさび付いたロボットのパーツに油をさすのとはわけがちがいます。
人間には言葉や愛、知性を使った治療法があります。ロボットの治療法に頼ってはいけません。
薬だけに頼って結果を出そうとする人は、まさに合理主義で、自分の都合のいいことしか求めていない証拠なのです。
そうした精神構造がうつ病を重くするのです。
自分に都合のいいことばかり求めないでください。うつ病を本当に治したかったら、薬だけでなく、あなたの考え方を修正することも必要なのです。
まずは正しい生き方をしましょう。焦りのない生活、傷つけあうことがない人間関係、人としての道理や心、そうした基本を作ることが不安をなくすための必須項目です。
あなたがうつ病になってしまうのにはかならず原因があります。かならずうつ病になる精神構造をしているのです。それを突き止めることを考えましょう。そして心のあり方を修正していきましょう。
正しい生き方をすれば幸せになれます。