うつ病はうつります。人の感情の多くは、他人との関わりによって大きく左右されるため、どんなに明るくて強い意志をもった人でも、うつ病で暗い人間がそばにいるとそのマイナスなエネルギーを無意識に受け取ってしまうのです。
うつ病の人は心が疲れているため、「疲れた」「つらい」「辞めたい」といったマイナスな言葉をよく使います。言葉は言霊なので、そうしたセリフを日ごろから聞いていると、聞いたほうまで暗い気分になってしまうのです。
また、うつ病の人は行動もスローペースです。態度もどこかだるそうで、いつも疲れた様子がうかがえます。顔つきも青白く、覇気がありません。
そのためうつ病がうつると言われているのは、当然ながらウイルスなどが原因ではなく、 うつ病患者の言葉や態度を見たことによる心理的な影響なのです。
もしあなたがうつ病であるなら、自分と同じように暗い気持ちの人と一緒にいないでください。類は友を呼びます。うつ病の人は暗い人間を好むのです。自分の気持ちが沈んでいるから、同じように沈んでいる人と話していたほうが気が楽だからです。
ですが、暗い人間だけで集まっているとますます暗いエネルギーが膨らむため、これがエスカレートすると集団自殺や一緒に死のうなんて話すら出てきてしまうのです。
よくうつ病の人同士が集まってカウンセリングをしますが、それは専門の人が一緒についているから大丈夫なのです。通常は暗い人間ばかり集まっていると悪い方にしかいきません。
自分がうつ病の自覚がある人ほど、なんとなく覇気がなく暗い人物には注意してください。
うつ病の人は暗い人と一緒にいてはいけません。かといって無理して明るい人間と一緒にいると、エネルギーが強すぎてかえって疲れてしまいます。うつ病の人は心が疲れているので、無理して明るく振る舞おうとするとさらに疲れてしまうのです。
自分がうつ病だと思ったときは、穏やかな人間と一緒にすごしましょう。
落ちついていて不平不満を言わない人、性格が丸くてとげのない、毎日を淡々と過ごしている人…そんな人と一緒に過ごせば、うつ病はかなり軽減されるはずです。
治療中はなるべく精神年齢が高い大人の人間とすごすとよいですね。