うつ病になると会社へ行くことがつらくなりますよね。休職しようかな?それとももう会社を辞めようかな?と悩んでいる人が多いでしょう。
うつ病になったあとの会社への対処法をアドバイスします。
うつ病だと感じたら、まずはあなた自身が休職したいのか退職したいのか考えましょう。今後の社会復帰のことを考えれば、まずは休職を選んだほうがよいです。もし会社を辞めてしまうと、その後の就職活動の期間も無職になります。貯金のことや、今後の生活の場をどこにするか、といった問題も出てきます。
また、会社を辞めると転職活動をするバイタリティも必要になります。
うつ病がすこし治ってきた段階ですぐに転職活動をしても、最後まで意欲が続かず、無職のまま何もできなくなってしまうことが多いのです。
もしどちらか迷っている状況なら、まずは休職を選んでください。休職する場合は、会社に休職制度があるかを調べましょう。そこそこ大きい会社であれば、たとえ制度がなくても相談次第でこちらの要望を受け入れてくれるところも多いです。
ですが、すぐにでも死にたい衝動が強い場合は、思い切って退職するしかありません。
良心的な企業の場合、
業務量を減らす
という選択肢を与えてくれることもあります。1日5時間くらいの業務にしたり、正社員から契約社員として時間制にしたり、いろいろ対応してくれるところもありますので、そこは話し合いで決めましょう。
休職もしくは退職、どちらを選ぶにせよ仕事を休んでいるあいだは無給になります。会社は有給休暇の分はお金を払う義務がありますが、それ以上休む場合は何の手当もありません。
精神科の診断書などがあれば健康保険組合のほうから手当が出るケースもありますが、よほど重症であり、長期にわたっていない限り難しいと考えてよいです。
そのためにも「もうつらくてつらくて仕方ない」という限界まで我慢してギリギリになって会社に申し出るのではなく、「自分はうつ病かも…」と感じた時点で、今後の対策を考えておくことが大切なのです。
もしあなたに数か月生活するお金の余裕があるなら、迷わず休職もしくは退職を選んでよいでしょう。未来のことは何も考えなくていいです。まずは自宅でぼーっとして、心を回復させることが大切です。
これまで働いていたのですから、貯金がまったくない…という状態の人はすくないかと思います。多少はお金があるはずなので、残りの貯金でどれくらい休めるかを計算してみてください。
もし貯金が足らない場合は、あと2、3か月くらい仕事を頑張って、お金をためてください。お金はしっかり節約して、あまり使ってはいけません。
それでもお金がないという人は、お金の使い方が下手な人かもしれません。何にお金を使っているのか?見直してみてください。まずは徹底的に出費を減らすことから始めます。
もしあなたに家族がいる場合は家族に力を借りましょう。家族に働きに出てもらうことも大切です。
あなたが働かなくなることで家族ともめたり、家族からプレッシャーをかけられる場合は、自分ひとりでマンスリーマンションなどに身を寄せるのもひとつの手です。(お金はかかりますが…)
たとえあなたが家族を養っている立場だったとしても、最初は食べさせる能力があったわけですから、家族に節約してもらってすくないお金でやりくりするように工夫しなければなりません。これ以上お金を減らせない!という家族だった場合は、すこし理解が足らないかもしれませんね。
いざ、あなたが休職もしくは退職を決めたのなら、会社の上司や責任者に自分の症状をしっかり伝える勇気が必要です。
うつ病であることを知られたくない…
という人も多いですが、会社へ行くことが毎日苦痛であるなら、おそらく周りの人間も気づいていることが多いです。まずは会社の上司や責任者に相談をして、今後について話し合いましょう。
ある程度環境が整った会社であれば、対応マニュアルがあります。まずは、
といった内容が話し合いされます。
うつ病になった理由は、遠慮しないで本当のことを話してください。
ですが環境が整っていない会社である場合、
などと言われてしまうケースがあります。
もしそのような扱いを受けた場合、その会社にいてもうつ病は悪化する一方なので、むしろ退職したほうがよいかもしれません。いくら給料がもらえても、精神状態がよくない環境で働いていては心がもたないからです。退職したあとの心配をする人も多いですが、日本にはまだまだ仕事はたくさんあります。ひとつの会社にしがみつく必要はありません。
また、ちいさい会社ですと、
休職するなら辞めてほしい
と言われるケースは珍しくありませんので覚悟しましょう。ひとりでも人が欠けると業務に支障をきたす場合などです。こうした場合は会社が新たに人材を雇い、後任へ引き継ぎが終わるまで会社を辞められないこともあります。
そのためにも、倒れるギリギリまで頑張るのではなく、まだすこし余力があるときに退職を申し出ることが大切です。
まあ、それができないから自殺してしまう人が耐えないのでしょうが…1分1秒でも苦しい…というところまで我慢しないでください。会社のためではありません、あなたのために我慢してはいけないのです。まじめすぎるのも考え物です。
どのくらい休んだらいいか?という目安ですが、1、2か月が適切かと思います。長くて3か月休ませてくれる会社もあるかもしれません。
上司や責任者から「まずは2か月くらい休んで様子をみましょう」と言われるケースもあるし、こちらにどのくらい休みたいか聞かれることもあるでしょう。ある程度自分でも決めておくとよいでしょう。
一度休職するともう職場に戻れないのではないか?と思う人もいますが、会社が休職させてくれるというのなら、迷わず甘えましょう。
いまは未来のことは考えず、心配を抱えないことが大切です。いまあなたに与えられた仕事は、未来を心配するのではなく、いまの自分の症状を治すことです。
数か月休んで気持ちがスッキリすれば、また働く意欲がわいてくるかもしれません。そうなれば多少のブランクなんて気になりませんよ。
もしあなたが退職を決めた場合でも、まずはゆっくり休んでください。その後のことはあとで考えればよいのです。