うつ病患者はみな「まじめ」だと言いますよね。
まじめだからこそ、うつ病になってしまいます。ですがまじめすぎることはよくないのです。
うつ病患者にとってのまじめとは、
「生真面目すぎる」のです。
生真面目とは、1点に力を注いで妥協を許さないことです。
うつ病の人は毎日が生真面目です。毎日こうした生活を送っていれば、成功すれば素晴らしい功績をあげることができるでしょう。ですがこの要素は、成功しなければ落胆が激しく、「自分は社会不適合者である」とすら感じるほど落ち込んでしまうのです。
まさに生真面目こそが「100か0か?」といった極端な考え方しかできなくなってしまう要因なのです。
これこそが強迫概念であり、自己暗示をかけているのです。
生真面目でいると、次第に完璧にやることは当たり前だという考えになっていきます。完璧になんてやらなくていいんですよ。完璧なんて、ほぼすべての人間ができないことなんですから。
あなたの周りに完璧だと思う人はいますか?おそらくいないはずです。いたとしても、それは知らないだけです。かならずどこかで「抜け」があるはずです。
完璧であることはそれだけ難しいことなのに、毎日成功するか?しないか?ばかり考えていては、精神的に不安定になるのは当然なのです。毎日バクチの結果をヒヤヒヤと待っているようなものです。
完璧にやることばかり考えていると、
本来できるはずのこともできなくなってしまうのです。
ではどうすればよいか?
大切なことは、毎日を100%生きようとするのではなく、毎日を50%の力で継続することです。
うつ病患者は100%の日と、0%の日しか存在しません。
毎日を50%にして、大きな成功を掴もうと思わないこと。そのかわり大きく落ち込んでしまわないように、日々を淡々とすごすことです。淡々とやれば50%はクリアできます。大丈夫です。
そして、
世の中に期待しないでください。
自分に期待しすぎないでください。
これは世の中に絶望しろと言っているのではありません。努力した分だけの見返りを求めようとするから落ち込んでしまうのです。
他人からの評価や、待遇を期待しないでください。「世の中そんなもの」という意識を学びましょう。そして適当に過ごすことの大切さを学んでください。
うつ病の人は、適当に過ごすと人生すべてがダメになると思いがちです。
ちがいます。
適当が成功を作るのです。
夢や希望は短期間で得た功績でつかむものではありません。日々の心の持ちようや継続でつかむのです。
あなたがいま猛烈に頑張ったところで成功はやってきません。だから猛烈に頑張らなくていいんです。「適当に」頑張ってください。
まずは何も考えずに、淡々と日々のやるべきことをこなしましょう。頭を空っぽにして。どれだけ気を抜いて日々を過ごせたか?誰かと張り合うようになれれば一人前です。